大海原に出港します。

 オートバイの運転には細心の注意を払います。相手が悪くてぶつかったとしても痛いのは自分だけ、怪我でもしたらお金では弁償出来ません。

 横から出て来る車や人の年齢、顔色一つに注意をはらい、とっさの時はどうするかいつも考えて行動します。今回の旅行で一番危なかったのは、2車線の道路で左側を走る軽自動車のおばちゃんが前を走る減速した車をよける為に、こちらに急に幅寄せされた事。左から急に幅寄せされたので、対向車線にはみ出ましたが中央分離帯も無く、無事回避。おばちゃんの前を走る車が減速した時におばちゃんの車と行動を予測出来れば、クラクション全開に出来たのですが、避けるのが精いっぱいでした。

 変な話、車の運転の時との集中力は歴然です。ましてや助手席に乗っているときなんかは何も考えてませんし。

 

 昔、バス釣りにハマっていた時にも感じていましたが、他人の船に乗せられていた時はポイント選びも今の魚の状況も人任せですので、自分は竿を振るだけですが、いざ自分の船を出港させて、ハンドルを握った瞬間に見える景色が一変しました。

 事前に天候、気温、水温、地形、季節と全ての状況を把握して、もちろん運転だけで無く、魚の状況をシュミレーションして、右か左かどのポイントでどんな釣り方をするのか、大海原に初めて出た気がしました。

 

 これはなんだか事業をしているのと似ていると感じます。学生から社会に出るのとは全く別物。

 今日は船長として社会の大海原に出港し始めた、そんな気がし始めてきました。今までのデータをすべて集めて、来年いかに動いて行くかを決めて行く時期が来ていました。