動いているコンバイン!

 悪天候もあり中々進みませんが、今更と思う方も多いと思いますが、やっと稲刈りが順調に進み始めました。実際壊れて動かなくなったのをこの目でで確認して、ただ壊れた現象だけを直す本人をよそ目に、本当の原因を探し求めて根本的な所にメスを入れます。稲刈り機は一年に一度しか使わない特殊な機械ですので、よくよく見るとフレームなんかは新品同様、消耗部品さえしっかり押さえておけば、まだまだ十数年は使えるなと実感しました。

 先週末は今まで何度も何度も詰まらせていた様子の、バラバラになったお米をタンクにスパイラルで持ち上げて行く部分を分解。スパイラル自身が減ってしまっていれば厄介だなあと思っていたのですが、ただただ連結しているチェーンのメンテナンス不足。スプロケットは反対に組んでいてチェーンラインは10mmもずれているし、そのせいでチェーンが組めないので一つ長くして無理やり押さえつけているわで、テェーンは切れるし、ベルトはズタズタ、何回も詰まらせてあちこちのカバーがボロボロでした。詰まった米を除去して動かそうと、いてもたっても居られない本人たちをよそ目に全て分解して、すべて直して組み直します。

 

 切れたテェーンは何度も溶接!されていたので、直ぐに新しいのに交換しようと農機具屋さんに連絡。ローラーチェーンの40番の在庫ありますかとの問いに、予想通りどこの部分の部品かと説明を求めて来たので、とりあえずは説明してチェーンの在庫がないなら結構ですが・・・。

 やっぱりチェーンまでもこの装置の何番の部品となってしまっているようで、丁寧に長さをそ揃えて袋に入れられ番号ふって、原価の十数倍で売られるのでしょう。何度も私に苦言を言われて、従業員も可哀そうになって来たので言うのは控えました。

 

 大体の農機具屋さんと、農家との構図が分かって来ました。これまでの専業ではない農家の機械へのレベルの低さがこのような仕組みを作って来ていたのでしょう。いざ週末に機械が動かないのでは話にならない兼業農家さんの為には、機械をメンテナンスするよりも消耗部品が下手って来たら買換え時期を促して来て、そこにあちこちから補助金を出して来た。それで生計を立てる農機具屋さん。使う側のレベルが今の仕組みを作って来たのでしょう。。

 そして、有り余る中古農機具の恩恵を受けている私がここに居ます。