自宅療養。

 外に出歩いて人と会うわけには行かないので自宅でお仕事を始めました。上手く期日の有る仕事の書類を、データで取り寄せる事が出来ました。しかし細かい数字や書類を作成する事は何だかやる気が出なくて辞めまして、読んていなかった本を片付ける事にしました。

 愛知のブルーベリー農園の本でした。まったく未経験で会社を辞めてからのサクセスストーリーは気持ちよくさらっと読むことが出来ます。イチゴなんかの観光農園の盛んな地域もありますがブルーベリーで、しかも異業種からの個人での参入でアイデアあふれる行動力で、あっという間に自分の飯が食えるようになってしまいます。

 

 この方の考える今までの農業の問題点は、①生産性を追及しない②IT化を進めない③値段を自分で決めない④お客さんを直接見ない

 よくよく言われてみれば、世界中で誰も作れない自分だけの技術があるなら、アナログで営業もせずにお客様が勝手に高い金額で買ってくれるかもしれませんが、どんな製造業もそうはいきません。必死に生産性を上げてコストを下げて、営業して回って価格の交渉をして。

 

 やる気になって導き出した自分の答えが観光農園で、いちばん手間のかかるブルーベリーの収穫コストを、見ず知らずの人々に有料で収穫してもらう。それを可能にする為にありとあらゆる手段で人々を集めてくる。栽培は全て電子制御の点滴マシーンで手間いらずとなった訳で、今まであったいろんな技術の組み合わせで、一人で1から作りだした空間がそこにはありました。

 

 普通に作業を改善するだけなら誰でもできる事でして、作る場所からお客さんまでの距離の中で、まだまだやれることいっぱいあるなと改めて面白くなって来ました。