鳶口。

 2月いっぱいと期限を決めて、北上市から許可をもらっていた藩堺塚の雑木をかたずけました。木を倒してから次々に雪が降ってしまったので、動く物も動かなくなりまして、北上市の土地に倒れた雑木達は全て小さく玉切りして、畑側にすべて寄せました。

 ここで活躍したのが、以前にも話した鳶口という道具。製紙工場の木材を扱うプロたちに教えてもらった道具ですが、ヤフオクで安く買いました。長めの木の柄の先に鳥のくちばしのような鋭利な鉄製の金具がついた道具です。鳶口で探すといつの時代なのか分かりませんが骨董品のようなのがいろいろ出てきて、鳶口という言葉の近くに「火消し」という言葉がちらほらありまして、何の事なのか分かっていなかったのですが、最近テレビで昔の絵を見て発見しました。

 今でいう消防士なのですが、火事で焼けた建物の周りで何故か数十人みんなでこの鳶口を持って火に立ち向かっている姿ではありませんか!。興味津々調べると分かりました。昔は消防ホースもポンプもありませんで、火を消すというよりも燃えてる建物を破壊して、他の建物に炎が映らないようにばらばらに崩して、炎を小さくして燃やしていくそうです。昔の消防道具がこの鳶口なのでした。

 

 その道具を何に使うかといいますと、丸太なんかにくちばしをぶっ刺すしまして、引っ張って転がします。これが便利で200キロくらいある丸太も軽々とはいきませんが、手で押してもピクリともしない丸太が面白いように転がしたり、引っ張ったりできちゃうんです。

 面白い遊び方もありまして、慣れてないと刺し方が甘かったりして思いっきり引っ張っている最中にすっぽ抜けたりします。その瞬間一人カメハメ波にやられた状態で後ろに数メートル吹っ飛ばされたりして、自分の力に驚かされます。

 

 さて明日の夜からは春一番爆弾低気圧に注意です!