やっぱり考えが甘かった。

 恐れていた事がおきて来ました。マズイかなあとは思っていました、新植しましたアスパラに病気が出て来ました。一年目のアスパラは剪定はせずに新しく出て来た芽は全て伸ばすので、今も新しい薄い緑色の赤ちゃん達がすくすくと育っていますが、そいつらの肌は弱くあっという間に病気に罹ってしまいます。しかも病気は他に空気感染しますので、せっかく今まで育って大人になった茎達に移ってしまう。

 

 しかし普及センターの認識は、一年目でアスパラを作って来た圃場ではないので土壌に菌がいない為に病気にはならない、薬も大体で良いとしか言わないのです。甘いとは以前から思っていまして、昨年定植して秋には病気が出ている圃場を見ているにも関わらずそういういい方をするのは、発生状況や環境などモニターする気も無く危機意識が低いのであります。

 私が知りたいけどモニターする事が出来ないのは、北上で昨年どれくらいの面積を新植して、どれくらいで病気が出ていているのか。出ている環境に共通点は無いのか。出ていない圃場はあるのか。リスクマネジメントの意識があればどの程度危険なのか調べる事が一番大切なはずなんですが・・・。

 

 大学時代の原子力の科目で、女川原発を見学に行きましたが、その時説明をしてくれましたクソ担当者が言った言葉「何があっても絶対大丈夫です!」リスク管理で一番危険な考え方でして、ミサイルが飛んできたら大丈夫な訳がありませんし、何を想定して、どれくらいまで耐えられる物にしているのかが知りたい訳なのに、それ以上は駄目と考えていない。そしてその後の対処まで考えられない。原発って非常に安易で危ない設備だなと言う認識がありましたが、案の定・・・となりました。

 

 しかし、初めての新植とはいえ普及センターの認識に甘えてしまったのは私でして、そのつけを払うのも自分でそこが面白いところ。駄目だった環境は一番良く分かっていて同じ間違いは繰り返さない、次回は絶対うまくやって自分も成長してみせます。