初心を思い返す資本論。

 今年はスイカと枝豆を実験的に始めてみましたが、大変勉強になり来年は辞める事にしました。そしてもう一つパートさん達が、空いたスペースで家庭菜園を始めました。これもまた新たなヒラメキを感じて、毎日ワクワクと妄想を始めました。そう、暇だと考える時間が沢山あるのです。

 

 先ずは、枝豆ですがキーワードは機械化と大規模化です。様々な機械や作業場が必要になり、農地も必要です。大規模にすればするほどコストメリットが上がり、品種で栽培時期を少しづつずらして、設備、作業、人、全てのボトルネックを分散して行きます。うちに勝ち筋は何一つ無いのであります。しかし、秋遅くに収穫する秘伝豆の収穫時期は既に虫は少なくなり、無農薬で無肥料で簡単に作る事が出来ます。私も思いついてヤフオクやメルカリで検索すると、山形の農家が送料170円くらいのネコポスで販売していました。もちろん大豆もで考える事は皆同じです。

 

 次にスイカ。本を一冊熟読して、ネットでの記事を読みあさり、以前にもここで書きましたが違和感しか感じづに、本意を確信していました。始めてみてやはりその通り。

 種苗メーカーの資料にも、寒冷地の種撒きは2月~4月。ハウスで苗を育ててマルチして植え替え。さらにドームやハウスで保温する。試しに問い合わせしてみました。暖かい6月に直播きしたら育つのでしょうか?答えは手間ひま掛けずに10月に立派に美味しいスイカが出来上がる・・。作物の旬とは人間が考えた旬なのでした。畑では喜ばれる10月の時期はずれのスイカですが、大量に捌くには戦略が必要で、夏以外はスーパーに並ぶ事はありません。

 

 価値を創造して利益を生む、隙間隙間に入り込み無駄な事が価値を生む。資本主義経済における当たり前の事で楽しいに違い無いのですが、今後はもう少しアスパラに注力していく事に決めました。

 

 そこで先日、斎藤幸平さんの資本論と言う本に出合いました。マルクスの本なんて読む気もおきないですが、若者の書いた人気の本ですので・・やっぱり小難しい。脱成長とは違和感しか感じないですが、このコロナ・気候変動・SDGsという時代。オーディオブックだからこそ辛うじて流して聞く事が出来ました。しかし、内容はともかく私の心に初心を思い返す、小さな火が灯ったのであります。

 

 次回へ続く・・・。