機械は全速力で!

 ぐっと冷え込んだ雨で、アスパラの伸びもひと段落。これから立茎と言ってアスパラの優秀そうなやつを伸ばしていき大きく育てて、光合成させて養分を作り出す作業に入ります。

 タイミングが重要でといろいろ本にも書いてありますが、ピークを過ぎた辺りとか、曲がりや細いのが多くなって来たりとか。しかし天候や気温が上がり下がりを繰り返して少しずつ夏に向かっていきますので、根っこが衰弱してきたのかそれともただ寒いだけなのか全くよく分かりません!

 しかしいろいろ準備も遅れていまして、この寒さは大変助かります。立茎前に肥料撒いて、除草剤かけて、土を少しもって、ネットをしっかり準備して。重労働が毎日続き疲れます。

 

 昨年まの地主さんのおかげで、肥料や薬品散布の機械は一通りそろっています。昨日も肥料撒き機械を全速力で走らせて狭い畝間のヘアピンカーブを最速でターンしていきます。あらゆる機械は壊れるかもしれないから何となく良いあんばいで動かす事はいっさいしません。とにかく全速力で行います。

 

 以前に本田宗一郎の本を読んだときにインプットされたことですが、本田社長が工場にひょんと現れて、切削加工の現場を見て担当者に、ワークの移動速度について尋ねると、担当者は「これ以上スピードアップするとバイトが壊れるので出来ない」と答えました。本田社長は「機械がもっている最速で動かせ!バイトが壊れたら、バイト屋にもっと壊れないバイトを作らせろ!」と言いました。

 

 全くその通りで今に満足していては新しい技術も生まれず進歩しないという事です。

この言葉から今までの人生に随分と役に立っています。

 

 でもって自分も全速力で動きますので、次の仕事がしっかり計画されちゃいました。夏に向けて隣の田んぼを畑に代えるのに本格的に動き始めます。