アスパラの味その2

 正直言いますと、畑に新鮮なアスパラを買いに来てもらっていて大変申し訳ないのですが、先日も書きましたがここ最近アスパラの味が確実に薄くなって来ています。甘みが足りないとでも言うのでしょうか。しかし、収量は劇的に増収して以来ずっと維持していまして、食べた瞬間旨い!と言う以前のアスパラと違う事が残念でありません。

 

 以前にある超先輩農家さんに言われた言葉で、これまではストーリー作りでダマせていたのですが、これからは食べて劇的に旨い!でないと生き残って行くのは難しいと言うのはその通りでして、味はどんな方向に進もうとも成功を後押ししてくれるはずです。

 

 色々と思いあたるシュミレーションは出来るのですが、一年に一度しか出来ない実験ですので、それが正しいかどうかを判断するのは簡単ではありません。それにこういう味について議論出来るアスパラの農業者が近くにはいないし、身近な関係者には改めて聞いてみようと思いますが、今までそんな話は聞いたことがありません。数値的な定義は必ず必要だと思っていまして、今できるのは現状のアスパラの味を来年と比較できるようにしておく事くらいでしょうか。

 冬の間に全国いろんな先輩農家さんの意見を聞いて、来年の方向性を決めて秋まで美味しいアスパラで生産し続けられるようにしたいものです。