アスパラ生産40周年の土地。

 今日も含めて数回、農協さんのアスパラの集会に参加しました。北上がアスパラの生産を始めて今年度で40周年、始めた当初の人達が長野県に勉強に行った時に既に30年ほどの歴史が有ったそうで70年以上。長野には負けませすが北上も頑張っている方です。

 しかし毎年生産者も生産高も減り続けていますが、昨年も聞きましたがアスパラ倍増運動なんて言うのもそろそろ聞こえてくる時期になりました。新しく植えるのに市と県からいくつかの助成金が出るのですが、実質運営しているのは農協さんに、普及センターが技術的なバックアップをしています。しかし問題なのは産地として維持して行こうというリーダーシップを民間企業である農協さんに丸投げしている所でして、民間企業なので産地の維持にはコミットしていません。もちろん生産高が減れば、選果場にお金を掛けた農協さんも利益が上がらず困るのですが、もの凄く小手先だけの対応しか出来ていないのが現状でしてレベルが上がらないどころか、このままでは・・・という所まで来ています。

 

 私も1年いろいろ見て来て考える所はあるのですが、今のところ私がでしゃばる所でもないので何も言いませんが、思いつく事をここに書き留めておきます。

 

 経営に関するコストの数値が全く無い事が一番の問題でして、売上高に対してどれだけのコストを掛ければ、利益がここまで行くというお膳立てというか、明るい未来を夢見させていない。

 いろんな北上のアスパラ生産者と話をしましたが、「うちはそこまで出来ないから」と言う言葉を何度も聞いて来ました。利益の増減のボーダーラインが見えていないので成り行きと気分が全てを左右します。

 これだけ多くの生産者を見ているのですから事細かにコスト計算して、やればやるだけ利益が出る仕組みさえ出来てしまえば、みんながやる。企業だってやります。全てのコストを把握出来ていないので、今のやり方が本当に良いのかどうかも分かっていないのが現状でして、細かい事の蓄積を数値可しないといけません。

 今は「頑張ってやりましょう」ですが不正解。「儲けましょう」が正解。

 

 今日はなんだかんだ言って、午後から畑に出勤となりましたが、なんと近所のお爺さん達が助っ人に!藩境塚が通れないので、どうしようかと思っていた裏道を開通して、雑木をもって行ってくれています。自分達の薪や原木に使うのでしょうが、昔の人達は「儲けましょう」よりも実は、頑張っている姿を見せるだけで集まって来てくれます。