大切な土壌水分量。

 トリプル台風発生!まだ進路の計算はままならない様ですが、久々の雨が待遠しい方々も多いのでしょう。

 

 アスパラ畑は点滴の潅水チューブを張り巡らしていますので、極端な干ばつが来ても大丈夫ですが、土の水分量はとても大切で気を使います。

 春先の立茎時から病気の多かっハウスの2年目のアスパラ畑ですが、以前にも書いた通り30センチ下の層に盛土された硬い火山灰層が入っている所が有りまして、その上の土の水分量が高すぎたのが原因でした。表層はカラカラに乾燥しているのにそこの部分は湿害が起きていたのでしょう。気づかずに点滴をやり続けていました。

 本当は層の改良が必要なのですが、既にアスパラを植えてしまっていますし、ハウスですので、水分量の調整で復活!思いっきり剪定しまして2週間ほどで見違える様に元気になりました。

 水の量の調整は電磁弁とタイマーで同じ圧力で流し込んでいるので、間違いなく毎日同じ量が送られているのですが、温度、湿度、日照にも蒸発量は変わって来るでしょうし、地面の温度も違う。何を基準にして良いのか、毎日土をスコップで掘りまして確認しています。

 

 アスパラの場合広く深く根を張りますので、そのおおらかさに助けられているのは否めません。極端な事をしなければ大丈夫と言う考えも有りますが、適切な調整で強力なアスパラを育てられる、大きな要素には間違いありません。土壌水分量が病気の原因だったと分かる大切な失敗でした。

 実は昨年苦労してマルチの下に入れた潅水チューブも、昨年大きく枯れた原因だった事は間違いありません・・・。

 点滴ですとチューブの下だけ水分が多く、通路の方まで水分が分散して行くのは場合によっては難しそうなので、茎に掛からない程度に土の表面全体を濡らして行くような作戦もいずれ考えて行きたいと思います。