まだ少しづつですが、アスパラの収穫が始まりました。パートさん達にも再度集まってもらい、収穫作業の再開。ギリギリの時間で一人で選定や見回りをして来た、ここ一か月と違い、他の事に少し気がまわります。
露地アスパラの天敵となる、茎枯れ病との一進一退の攻防が続きます。雨が降って2,3日後には今までなかったはずの病気が、ちらほら見え始めます。
病気の部位を出来るだけカッターで除去する作業を始めて、いろいろと茎枯病の事が分かって来ました。
雨などでカビの部分が濡れますと、半径50センチ~1メートルくらいには飛び火する様です。特にアスパラの節の様なハカマと言われる所に病変が入り込みます。
薄い皮一枚でまだ済んでいるもの、茎の半分くらいまで、灰色になりカスカスのスポンジの様になったもの。茎の全てが病気にやられて、上の部分が枯れ始めたもの。病変の中だけでなく茎の中央辺りに、上下にオレンジ色の変色が長く続くもの。
どういう状況からそこまで辿りついたのかは、少しほったらかしにして観察するしかありませんが、飛び火する事を考えるとそうも行きません。
しかし確実にいえるのは、中から病気が来て外に症状が出るものと、外から病気になり中に入り込んでいくものの2通りあるという事。
そして多くは外から入り込んだもので、早期に発見してカッターで除去すれば救い出す事が出来ます。早期発見には毎日のチェックが欠かせません。
見逃して少しほって置けば、たちまち近所の数本に病気が映っていますので、露地アスパラの恐ろしさを感じます。
予防と健康な茎づくりで何処まで抑えられるのかと、早期発見での外科手術。2通りの対策で今年を乗り切ります。