紅葉ドライビング。

 岩手県はやっぱり広~い。奥中山高原~くずまき高原~岩泉へと紅葉真っただ中のドライブ日よりで牛堆肥の旅に出てきました。

 たいらな所がほとんどなく、水田の無い地域が延々と続きます。高原野菜なんて言いますが、ほとんどが森林のまま開拓されていません。県南の地域の様に国のお金を使って整備された水田が羨ましくてしょうがないでしょう。水が不自由無く、ひねれば出て来るって事がどんなに素晴らしい農地なのか!その価値が何となく分かって来ました。

 傾斜地でさらに粘土質の土地で農業やるって言ったらどんなに大変か、そんな所だからこそ酪農しかできないのか?これまでの歴史を調べて行けばいろいろ面白い事情が見えて来るかもしれませんが、牛の糞尿の処理、使い道には大変苦労されているようでした。自分達で飼育用の作物を作るのに肥料に使いたくても適した農地があまりない。全てまかなう事が出来ないので、安い海外から牛の餌は入って来るのでしょう。

 だからこそ価値のある堆肥を作って地域外の人達に使ってもらう知恵がついて来ているのでしょうか?大規模で素晴らしい堆肥の生産工場をいくつも見る事が出来ました。

 やはり同じ地域だけのサイクルではなく、もう少し大きな地域でいろんなサイクルを考えて行けばもっと面白い農業が出来るかもしれません。岩手県内で同じ行政が管理監督しているのですからできない訳がない。運搬してきた堆肥のトラックが空荷で帰るはもったいないですからね~。単純な考えですが、帰りに牛の餌になるお米でも持って行ったらいいのに~。いろいろ事情があるのでしょうが。

 

 地元の酪農家で堆肥作りを、野菜などの作物の生育や病気、雑草の事なんかの観点から考えている人は今までいませんでしたが、しかしとんでもなく詳しかった。使う人の事も全て考えている堆肥のプロ達に会う事が出来ました。

 逆に野菜作りを教わらなければいけない状況・・・。とても実りのある紅葉ドライビングでした。