鋼板製の薪ストーブの性能はいかに!

 22年ほど我が家を温め続けた、ノルウェーのヨツール社の薪ストーブに引退して頂きました。まだまだ使える鋳物の薪ストーブですが、家全体を温めるのに少し小さく、20年後を見据えて衝動的に薪ストーブの今を調査し決めちゃいました。カナダのパシフィックエナジー社の鋼板製の薪ストーブ。家族の希望で黒の鉄丸出しのはNGでして、白いホーローの鎧をまとっています。

 昔と違って情報が乱立し、聞いた事も無い鋼板製のストーブメーカーが日本に沢山入って来ています。鋳物より薄い鋼板を全面溶接したモノコック構造になっていて、ガスケットを使うのは扉だけ。デザインの自由度が効くので、デザイナーが全面に立って、円筒や楕円等でモダンを演出したり、多種多様であります。20年以上鋳物の薪ストーブを使いますと、あちこちのガスケットのメンテナンスが必要になるので、気密性を長期に維持するには鋼板製が上なのです。しかし、保温性が悪いという理由で鋳物ストーブに分があったのか、はたまた昔は大量生産に向いていたのが鋳物でしたが、もしかして鋼板の切断から溶接までのロボット化、機械化が進んで鉄鋼業でないメーカーも参入しやすくなったのかも知れません。

 そして鋼板製薪ストーブの性能はいかに!

 ほとんど語られる事が無いのですが、個人的に考えていたのが、分厚い鋳物の鉄の壁の保温性が必要なのかどうか?邪魔なだけなんじゃないかと言う説であります。

 実際、ストーブ上面の温度がこれまでは250℃が→400℃くらい違いが有り、放熱が半端なく暖かい。ストーブの上で鍋でぐらぐら、ラーメンが直ぐに出来ちゃいます。燃え方は変わりませんが、熾きになってからも放熱が止まらなく長時間暖かい。部屋の温度も今までより暑いので、薪をくべるのも熾きが小さくなってからで十分で間隔が長くなります。最近の廃ガス規制対策でどの薪ストーブにも炉内を高温に保つ様に、耐火性の保温材で内側を囲っていますが、これも鋼板製の薪ストーブと相性が良いのかも知れません。

 燃えた薪から発生した熱を、素早く部屋に放出してやるとロスが少ないんじゃないか~!さて、これからワンシーズン使って見てどうなるんでしょうか。