全国の厳しいアスパラの状況にニンマリ。

 あっという間に11月、夏油の山にも雪が見える様になりました。

 畑ではシェアファームの後片づけや管理もしながら、新しいハウスの建設が始まっています。既存のアスパラ畑も11棟あるハウスを順次ビニールを巻き上げ開放して冬支度。早く開放したのと雪の降るギリギリまで掛けているのと、生育状況の違いを比較して行きます。今年は例年よりも綺麗なアスパラの紅葉を見る事が出来そうです。

 来年に向けて新たな作業体系を整えるべく、今年のアスパラ畑の後片づけをして行きます。

 

 先日紅葉サイクリングがてら、宇都宮から日光、会津経由で福島まで遠征。初日は宇都宮のアスパラ産地を見学して来ました。

 雪の無い宇都宮で一月から畑の準備を始めて、2月にはハウス二重に締め切って収穫開始。収穫終了は岩手の半月遅れの10月上旬。うちの畑では約5カ月の収穫となりますが、こちらでは8ヶ月半収穫します。反収4トン近くは採っている様でうちの3倍強。九州と同じ作戦をしながら、施設の台風対策にお金を掛けないのが肝になります。

 どちらにしても10月を青々とした病気の無い状況で迎える事が大前提となります。幾つかの農家を見て来ましたが、実際はハウス栽培においても病気の発生を抑える事が出来ていない農家が殆どで、10年前と比べると作業体系は変えていないのに病気が大発生してしまっていると嘆いています。

 そんな状況を追い風と考えるか、向かい風と考えるかはその人次第で、もちろん前者として捕えてニンマリ。まだまだ可能性は無限に続くアスパラの世界であります。