8年目の準備を進めて行きます。

 アスパラの収穫が全て終了し、今年も今までにない気候を経験しました。他の一年生の野菜と違い、アスパラは多年生の植物で、春の収穫は昨年の生育に影響し、1年を通して少しずつ収穫して行きますので、良い時も悪い時も有りますが1年間で見ますと、大きくな変動は少ない。その代わり、大豊作や全滅と言った事の無いので心に優しい。

 物価高での経費の圧迫も懸念されています。機械は沢山有りますが使用頻度は少なく導入コストを抑えて、中古機械を何時でも動く状態にメンテナンスして使用しています。ハウスは地道に中古を頂いて建設していますので、全く影響がありません。昨年から車はEVを導入して、今年は電気料金の高騰を前に、自宅の太陽光を中古パネルで大きく増設しています。晴れた日はEVの充電に当てなるべく昼間電気を使い、ガソリン、電気料の高騰に全く影響が無い。

 上手く行かないアスパラの生育ですが、収量を規模でカバーしながら、草、虫、病気との戦いで、なるべく手を掛けない生産体系を目指しています。

 

 物価高は畑での直売と会員制のシェア農園には追い風で、選別しない、洗わない、包まない、届けない。シェア農園においては収穫もしない。付加価値を出来るだけ削いでいく作戦は誰も真似しないのでライバルもいません。

 

 全て考え尽くして完璧にこなす事も無く、場当たり的な行動も無い。その代わり、チャンスが転がって来た時には、心のままに迷うことはありません。

 とても落ち着いた農業経営が実現し、今年からは利益がしっかりと見えて来て、少しづつですが働いて頂いている方々や、地主さんに還元できる8年目の準備を進めて行きます。